今までの家づくりを振り返って

  • 今年でホームランドの家づくりは30年目を迎えます。家づくりには十人十色のイメージとテイストがありますが、去年、ニュージーランドで長年生活している方から別荘建設のご依頼を受けました。
    通常の住宅と違うのは間取りだけではなく、色んな斬新なインテリアや珍しい素材に至るまで妥協せず調べ、打合せを重ね施主様と一緒に考えてつくり上げました。

    お施主は弊社と出会うまで、全国の要望を聞いてくれそうな住宅会社に問い合わせしたり、福岡の住宅大手や設計事務所にも声をかけられましたが、思う通りの仕様などの対応がなかなか出来なくて、最終的に弊社に声がかかりました。
    その建物は全体的にシンメトリーで、ラウンジに本格的な暖炉や薪ストーブ、1000本ワインを収納できるワインセラー(貯蔵庫)、プロ仕様の厨房、重厚感ある書斎、トレーニングルーム、ホテル仕様の洗面浴室等々、建物周辺も荒れた山林の斜面でしたがの統一感をだし、イングリッシュガーデンにしたりと、普段の注文住宅の概念とは異質なものでゼロから考えてつくり上げました。

    手間と時間がかかり、造成から建物の完成に一年を要しましたが、お施主さまから「色んな国に旅して、それなりに良いホテルに泊まることも多いけど、やはりこちらの別荘が一番良くて、かなり完成度が高い」と評価を頂きました。

  • そう言えば、ホームランドでは過去にも日本の和風では古民家再生の事例も多く、海外ではカナダ・アメリカンスタイル、イングランドスタイルやプロバンススタイルの住宅など多くのこだわりをもった方々の家をつくりましたが、思い出深いのは20年前にプロヴァンススタイルの家をつくったS様ご夫婦です。

    S様はヨーロッパ旅行が大好きで、ことあるごとにイギリスやフランスに行き、レンタカーを借りて自由気ままに色んな観光地と家やガーデンを見て回るのが大好きでした。
    いつものようにヨーロッパ旅行からの帰路、日本の上空に差しかかると、眼下に広がる街並みをみて、「日本ではこのような家しか建てることができないのかなぁ」と半分諦めムードだったそうですが、この頃、弊社との出会いがありました。思い描かれている家づくりに花が咲き、とんとん拍子に話は進み、福岡では最初と言える経年美で代表されるプロヴァンス住宅を建てることになりました。

    その家の経年美は20年経っても変わらず、色々な住宅会社のメディアで放映されて人気を博しました。

  • 海外にお住まいがある方や海外から帰ってこられた方などのお住まいのご依頼を受けることは度々ありますが、生活習慣の違う海外で生活経験がある方は、私達が知らない何かを知っていると思います。
    それをどうやって理解し実現できるかは、多くのコミュニケーションと手間暇がかかります。
    最終的にはそれが家づくりの醍醐味であると私たちは考えますし、お客様と同じ目線で物事を考えるのが大好きです。

    今回の別荘づくりはそう言う意味で既製品では調達できず、多くの物をオリジナルでつくり、国内に無いものは海外から調達するなど難しかったからこそ、完成した時には多くの労力は喜びと楽しさに変わりました。

    これからも、モノづくりに於いて皆さんと同じ目線に立って、ご予算の範囲内でもっといろんな挑戦をしたいと思います。