2020.2.15

リノベーションと新築の違い

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2月になってリノベーション大流行の兆しがみえてきました。

増税後は新築需要も陰りをみせておりますが、既存住宅(一戸建てやマンション)の

リノベーションは活況を呈しつつあります。

ここで言うリノベーションとは大型リフォームのことでお話ししますが、先ず、新築と

リノベーションの違いを簡単に言えば、新築は何もない更地に新しい家を建てますが、

リノベーションになると既築の建物を新しくするわけですから新築にはない既存との取り合い

を考えながら新しく再生させることです。その分経験と技術力を必要とします。

もちろん、新築と同様に今の建築基準法に合うように耐震性や断熱性、気密性、住環境などの

性能UPを図ります。

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リノベーションでは初回訪問時に行うことは資格をもった既存住宅状況調査員による現場調査です。

現場調査により今の住宅の性能を数値化することから始まり、現基準法にそぐわない性能を

改善し性能を高めます。

 

今まで弊社では多くの既存住宅をリノベーションしましたが、マンションはもとより

既存住宅であれば、40年前後までであれば改修することにそれほど問題はありません。

最近の施工実績でいちばん古かった家は、築後160年でしたので40~50年だとまだ新しく感じます。

構造についても殆どの住宅は改修可能ですが、あくまで現況調査結果次第です。

 

一般的に新築中心の会社がリノベーションをすると、施工に問題はないと思いますが

必要でない部分を解体したり、既築との取り合いを理解していない場合があるようです。

それに、工事期間が長くなることと、新築と同じ工程になるので費用が膨らみます

リノベーションの良いところは、新築の建設費用に比べて三分の二以下の予算で済むことと、

既存部分と新設部分のコーデーネイトで、新築のようなすべて新しくなった空間より、

思い入れと経年変化した素材の持つ落ち着きある空間を楽しめる良さがあります

 

初回、施主様にお会いしてお話しするときは新築と同じようになるとは半信半疑の方も

多くいらっしゃいますが、リノベーション完成時はそのような不安な気持ちは一切なく

皆さん大変喜んでいらっしゃるのが真実です……。

Exif_JPEG_PICTURE 築後300年のリーヌ家

海外では数十年経った家を解体して新築することは考えもしないことらしいです。

新築より、改築して住んでいる家の方が価値が高いと言うのも日本人には理解できない

かもしれませんが、海外ではこのような考えは非常識になるようです。

新築や建て替えをお考えの方はこのようなリノベーションと言う選択肢もご検討ください