理想的な室内環境つくる空調性能とは
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断熱性能を高めるための理想的な室内環境は、空気の流れと空気質が大切です。
高気密住宅やマンションの全館空調について、もう少し深堀して考えてみましょう。
最近の家の高気密化で断熱性能はかなり良くなってきました。
しかし、断熱が良くなっても、その家に入れる熱源で、室内環境が大きく変わります。
一般的なエアコンや全館空調は、冬の室内温度を２２℃にするには、５０℃くらいの吹き出し口からの
熱風が吹くのです。
今でも多くの場合、小風量大温度差のシステムが一般的ですが、そのようなシステムであれば確かに
断熱性の高い住まいでも床と天井の温度差が生まれるはずです。
低い室温の部屋に熱い空気が小風量で吹き出してくると温度差が生まれやすいのです。
温度差が生まれるということは冷たい空気と温かい空気を攪拌することになるので、一般的な壁掛け
エアコンの風と同じように不快を感じると思います。
片や、２２℃の室内で、吹き出し口から出てくる空気が適温の室内温度より±３～５℃以内であれば、
温度差をあまり感じなく気持ちよく感じるだろうと思います。
小温度差で済む理由は他にはないだい大風量だからです。
大風量小温度差と言うのは外から熱交換器をとおり室内の温度に近い状態で空気が入ってきて、その空気は
ゆっくりとした空気の流れとなり、機械室でミキシングされ、吹き出し口から各部屋に流れていきます。
部屋で使った汚れた空気は、また機械室のフィルターをとおり集塵されて機械室から各部屋に吹き出される
ことが繰り返されますが、そのリターン回数が、他のシステムの全館空調などとは一線を画すものなのです。
時間当たり５～１０回程度、集塵機をとおり浄化されますのでクリーンルームのような状態になります。
だから、各部屋の隅々まで温度差がなく、各部屋の温度と吹き出し口の温度差が少なく快適にも感じるし
無理なエアコンの稼働をさせないのでエコモード可動になり経済的でもあるのです。
他の全館空調の多くは専用の機器を使っていますので、メンテナンスや故障した時の再導入費は高額に
なります。
私も以前はこのようなシステムを使っていたことがありますが、故障の時の再導入費に愕然としたことが
あります。
一般的に導入時から１２～１８年ほど経って壊れれば、住宅ローンと二重に支払いが発生するので、断念する
ケースが多く、一旦、そのシステムは中断して、メーカーの提案として、壁掛けエアコンを勧められた
経験もあります。
しかし、マッハシステムに関しては、構成システムの機器等は汎用品を使っていますから、たとえ、壊れた
としても一度に壊れることはなく、箇所ごとの機器交換になるので安価で済みます。
このようなことで全館空調を導入するときは、将来壊れた時の再導入費も考慮して以来するのが得策です。
